仮定法ロック


ぬるい体温に 反吐が出る



温まった畳は 眠気を誘って

汗は シャツをゆっくり濡らす

眠りにつけば 暗い夢ばかり

夢でも 現実(いま)でも 変わらない

逃避さえ 出来ないまま 意識を飛ばす




蚊に刺された跡は すっと消えていく

気付かぬ間に すごいスピードで

気持ちがそれほど 早く 動けばいいのに

思考に 着いていけばいいのに





笑っても その裏に不安になって

カラカラの心 涙じゃちょっと塩っぱくて

潤うことなんか ないんじゃない

睨んだ先には 未来の 顔無し あたし





手足を伸ばす スペースは無くて

ちいさく 丸まる 守られていた 胎児のように

子供の頃の方が ずっと大人だった

今は 人なのかさえ わからない






映る 残虐な映像 残る 嫌なイメージ

実行なんて 出来ない だけど

狂気だけが 自分の中に

暴れ出したい すべて 壊したい





これは全部 夢のおはなし

それだけじゃ 済まない 胸の動悸

でも もう何を見たか 思い出せない

隣の部屋じゃ あたたかいご飯 暖色の光

あたしを呼ぶ 母の声





声を聞きながら もう一度 眠るよ

やっと 外は黒くなる

もっともっと 深い眠り へ




そして きみの 夢を 見るんだよ


Writer's Comment

 ロックが好きです。
 これが今の自分の中の精一杯のロックです。
 読んで下さった方、ありがとうございます。


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