キスしたい は 風に消える


ニセモノを 見たりもするの



例えば このちいさな 街の中

最後の後ろ姿のまま 一度も振り返らずに歩く

もう夏だっていうのに 

冬の格好のまま 揺れる マフラー

ニセモノだって知ってても

あたしの全てが 持っていかれる




3年前は やっぱり泣いていた

だけど ひとりじゃなかったから

笑えたの 湧き上がる感情のままに 自由に

今も 笑ってる 頬が悲鳴上げてる




寂しがりだって どうして気付いたの

心の底で 自分にさえ 誤魔化し続けた

不安 孤独 恐怖

たとえ その言葉が 偶然だったとしても

あたしは それを 運命だって信じたかった

いつだって 今だって この両手の中

たいせつな 宝物




いつまで ひとりで泣けば いいのかな

肩には あなたの手の幻を見ながら

ちいさく 丸まって 眠る

寂しくて死にそう な 夜を そうやって

越えていくのだろうか

あなたの夢も 見れぬまま




早く トドメを刺してしまえばいい

立ち直れないぐらい 傷ついてしまえばいい

それでも




あなたは 愛おしい 最後のひと


Writer's Comment

 ある漫画を読んで書きました。すごくせつない漫画で。
 一方通行は悲しくて、楽しいものだと思います。
 「死にそうな」ってあまり使いたい表現ではなかったけど、
 こうとしか表せなかったです。
 読んで下さった方、ありがとうございました。


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