ヒリヒリ
その 冷えた指に 触れられる日 夢見て
所詮 人は ひとりだって こと
改めて 確認なんか したくないのに
雪 降った喜び 分け合えたはずの 人は 居ない
それぞれ 別々の 個体で 物体で
だけど 想えば 想うほど ひとつになりたがる
それが 幻想だとしても
あたしは それを 欲しがる の
低体温 と 高体温 混ざって 溶けそうで
そんな瞬間が 巡って 今 この手の中の カイロ が
酷く 冷たいようにも 感じてる
何処までも 沈める 勇気も 無かったし
彼方まで ふたりきりで 走る 決心も 持てず
いつも 片手に 不安の裾 握りしめて 離せなかった
もう片方の手には あなたの手が 繋がっていても
好きなのに 怖くて 上手に夜を越えられない
理由無しに 掛けた電話 あなたが出る前 2コールで切った
幸せ を うまく 乗りこなせなくて
今も ひとり まだ 独り
ひとり と ひとり が 重なって 二人 になる
溶け合えない 一つには なれない
わかってる あなたも わかってた あたりまえの絶望
それでも 見たくなる 永遠が 頭を ちらつく
(でも) なんて 世界に存在しない
永遠だって 絶対なんて 見つかるはずない
だから 求め合いたくて 必死になるの?
溶け合えないなら 出来るだけ 傍に居たい と 願うから
ぬくもりの余韻も 痛みの感触も まだ この手の中に
もう人生 交わることが 無いのなら
いっそ それすら 抱きしめて
愛でて いきましょう 最後の日 まで
Writer's Comment
ちょっと暗くて怖い感じの詩になっちゃったかなぁ;とも思いますが、
いつもとは違う感じで書いてみたかったのでo
人は、ずっと一人だとも思うし、一人きりでも無いんじゃないかという
私の矛盾の中から考えた詩ですo
読んで下さった方、ありがとうございましたo