冷たい花


冷えた指じゃ 何も描けない





ゆるい日射しに打たれ

現実と空想の狭間 行き来する

微睡んだ この感じ なによりも大好き

そっと頭 横に動かしたら

あなたが隣に 居るような 錯覚




終わりが来ること あの頃に知っていたなら

もっと触れて 抱きしめて 心重ねて

何度も あなたの名前を呼んで

あたしの名前 呼んで そっと 撫でてもらいたい




何気なしに 手に取った 雑誌

あなたの名前 見つける度に

妙にビクつき 恋しさ感じる 自分見つけた

名前なぞる指は もう冷たい

あたしの鼓動は 真っ赤に動いているというのに





夢でも会えない 現実(いま)なら なおさら

大好きだった あの声色さえ

だんだん遠くなっていく

あたしをからかう あの笑顔も

霞んで 見えなくなりそう





時は 残酷 だけど あまりにも 優しすぎて




涙 零した


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