夢の世界


青い空が 憎らしかった




顔はぼんやり 姿はくっきり

視界の真ん中 キミの背中が

走りたい だけど 小さなプライド 邪魔をして

見覚えのある小さな背中 寄り添うあの子





泣きたくなるのに 声は喉が邪魔して 掠れてく

俯きたいのに その姿が 優しすぎて

見つめるしかない ふたつの 背中

あの頃に聴いた 声色 あたしの宝物

その子には どうか どうか 届けないで





苦しくなる息 止まらない動悸

とうとう 足は 動かなくなり

掠れていた声も ぷつり 出なくなる

こんなに名前 呼んでいるのに





瞳を開けた まだ夜は明けない

苦しい胸は ニセモノじゃない

潰されそう 訳の分からない その不安感に

震える肩も ニセモノにはならない 出来ない





 「ねぇ 知ってる? 

  夢で逢ったら 現実じゃ結ばれないんだって」




それなりに活躍する この足も

ちょっと低めの この声も

あの世界じゃ 何も役に立たないよ

どうか どうか あの二人が ホンモノにならないで





絶対逢いたくなかった だけど 死ぬほど






逢いたかった


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