毒いちご


見た目麗しく 味だって最高よ?



ひとつぶ ひとつぶ

口に入れました

噛み締めるように ゆっくり ゆっくり

味わいました

涙が出てる事さえ 忘れるぐらい

極上の 甘さでした




いつのまにか いちごは全て

アタシの中で 眠っています

暴れ出す時を 待っているかのように

静かに ただ 静かに




ほら 溢れ出す

隠してた 気持ち どろどろした 醜い心

直視出来ないはずなのに

目をそむけちゃ いけない気がして

見つめました 自分のココロを

そして また 泣きました



毒いちごだと 気付いていました

その毒に侵されて この想いは消えると思ったのに

なぜですか? まるで嘘のように

逢いたいと 願ってしまう 自分がいるのです



好き それだけなんです

愛しくて 愛しくて たまらないのに

嘘ばっかついて 意地張っては

あなたに見つからないよう

ひとりで 泣くのです

まるで 自分だけが 被害者のように

悲劇のヒロインのように



あなたも アタシを 必要としているのですか

アタシは あなたじゃなきゃ ダメなんです




甘いいちごは 魔法のいちごでした。


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