桜の瞬間


何度 春が巡ったのだろう

あの瞬間から

ふたりで撮った 最初で最後の写真

今も大切に しまってあるよ

結局 言えなかった想い

握りしめていたからかな

私の笑顔は 酷くぎこちなかった

イッショウケンメイ 笑ったはずなのに

今、隣にはない キミの影

想い出は 傍のぬくもりに

勝てっこないから



キミに恋人出来たって 聞いたよ

風の噂だけれど 

悔しくて 寂しくて たまらない


きっと今 私たちが 街ですれ違ったとしても

お互い 知らないふり するんだろうね

声なんて かけられない きっと


さよなら さよなら

唱えれば 涙が零れた

でも もういい加減 さよならしなきゃ

想い出にしなきゃ 進めない


    『さよなら』

俯きながら 泣いたこと

知っているのは まだ七分咲きの

桜だけ


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