手の届きそうな非日常


変わらない想いを抱えて
いつまで生きられるだろう
変わらないという逃げ道を
きっと自分が作っている

遠くならないように
けれど近づきすぎないように
時間は距離を変えない
変えさせなかった、弱虫のせいで

衝動を堪えられずに泣いた夜も
バイバイが言えなかった日も
変わることを拒んだ自分がいた
このままがいいと思っていた

見えているものが
いつからか違ってきた気がする
それが大人になるということなのか
そうして、別れていくということなのか

いつか名前を口に出さない日が来ることも
バイバイすら届かない場所にいることも
そんなこと、最初から分かっていた
あの頃も今も
ただただひたすらに
想いを貫きたかっただけ
欲しいものは
世界を変えてくれる笑顔だけだった

その笑顔にめぐり会うことが
たまらないほど愛おしい
そうした日々を、生きてきた

日常は、いつか非日常に
当たり前のことなど、この世には何もない
それが真理だとしても
いつか、朽ちる想いだとしても
いちばん大切で、唯一無二の想いを
最後まで貫き通したい

季節はめぐり
手の届きそうな非日常が
近づいてくるのをひしひしと感じる
最後の日まで、最後の瞬間まで
君が笑っていてくれたらなあ
そして笑ってバイバイを言おう
変わらない想いと
消えない想い出を
胸にしまって


Writer's Comment

 勢いで書いた感は否めないんで、相変わらず後半に向けて加速する形になってますが。
 「
Seasons」から約1年。今の想いを、率直に。
 前作をどうしても意識しているので使っている言葉は結構ダブってるんだけど。

 あの頃と今では何が変わったか。そして変わっていないのか。そして、別れに向けてこれから何ができるだろう。
 前作も別れを意識したようなことは書いてるけれど、今ほど切実でもない。もっと時間はあると思った。
 だけれど、時間はそれほどゆっくりでもない。だからといって、切実になりすぎたまま別れを迎えたくもない。
 未来をあの頃よりは格段に意識して、ふくみというか希望というか、もう会えないかもしれないけれど、だからこそ最高の形で終わりたい。そんな気持ちを綴ってみた。 
 現実はどうかは分からないですが、理想としてはそうありたい。まあ、詩なので理想入りまくり。

 まあ、名前を口にしなくなっても、本当に忘れてしまうことは俺にはできないんだろうけれど。
 それはそれで、大事に抱えていけたらいいと思っている。こんな時代もあったということを。

2007/10/13

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