夏花、一閃


夜の果てまで
空を切る光は輝き
喜びは空の下に響き渡る
君も見ているはずのこの光景を

通過儀礼の別れの後に
あっというほど一瞬の再会
まだ時間という時間は積み重なっていない
二人とも
まだ何も変わってないうちに

人ごみの中で
君は手を振った
こっちからも振り返したけれどそれは
会えたという事実
それだけが残っていた

それでもまた会いたいと願うのは
悪い事なんかじゃないよね?

そう、きっと
花火が闇を切り裂いたのではなく
君の姿が、笑った顔が
心の闇を
それはもう一瞬の出来事のように
光へと導いた

君の存在そのものが
あの頃も今も
希望の光だったんだ

今日会えた喜びは
今度君に会ったときの
言葉に代えよう
その時までは、不確かだって
夜が明けたらまた
それぞれの未来を歩くだろう

別れのあとの
一人の夜の切なさの中
今日一日を抱きしめる
夜空に舞い上がった
その想い出を抱きしめる

忘れられない夏になる


Writer's Comment

 一昨年に下書きのまま放置してあったものに書き加えて投稿しました。
 その頃は高校も入ったばかりでなかなか慣れなくて、どうしても後ろ向きになっていた日々。そんな夏の一日。
 今思えば2年前すら遠い昔も、最初のころの思いは忘れていたくない。
 あの夏そのものにどれだけの意味があったのかは本当はよく分からないけど、そのあたりは想像を含めて後半は書き加えてみた。


2007/5/28

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