細く長い指先に、私は憧れていた
私の耳をふいになでるそれを

触れた低い温度が逃げないように
私は熱に身をゆだねて目を閉じた

ねぇ、二人でどこかに逃げちゃおうか

繋いだ指を見つめながら
私は笑いながら言った

あなたも笑った
返事はなかった

細く長い指先に、私は憧れていた

あなたの指は、私の瞼をなぞる
また、目を閉じた


ねぇ、冬が終わるよ


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