曖昧な僕ら


「多分、あの坂道は空へ続いてるんだよ」

遠くを指差しながら、君は笑った。
光の道は、遠くに遠くに伸びていた。

君の視線は、曖昧なまま。

「ねぇ、私達は永遠だよね?」

君の無邪気さは、かえって不自然で。
はしゃぐ姿は、痛々しかった。

必死で永遠を願うのは
永遠はないってわかってるからだろう?

それでも君は、光の道を見つめていた。
ただ、笑顔で。

光の中に続く坂道。
永遠を願う君。

永遠なんか、ないんだよ。
空へなんか、続いてないんだよ。


いえないまま、僕は君を抱きしめた。



「ねぇ、空へのぼろう?」





こらえた涙で。
多分、僕らは永遠に近づいたんだ。


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